NHK総合テレビで「科学で迫る東洋医学 鍼灸・漢方薬・ヨガ」が放映されました。
東洋医学の効果を科学的に解明しようという番組で、タレントが実際に鍼灸治療を受け、科学的な見地から治療効果を検証するという内容でした。
一般に知られているツボの皮下組織の解剖図では、多くの神経や血管が集まっているところがツボと呼ばれる場所であったり、いくつものツボの流れとして考えられている「経絡」についても、理解しやすい内容でした。
例えば「肩こり」を治療する場合に、痛みのある局所に鍼を打つだけでなく、経絡の流れに従って、痛みや違和感を感じる「反応点」を治療の対象として、鍼を打ち治療効果を上げる東洋医学の技術が披露されていました。
特に興味を持って注目したのは、アメリカ空軍が鍼灸治療を取り入れて、急激な痛みや不快感の解消に「耳ツボ鍼」を導入していることでした。
戦場で「ぎっくり腰」などになった場合、兵士は充分な治療を受ける時間など無く、動けなければ命にかかわる症状となります。緊急の痛みに対して、簡単で効果の高い治療法が研究され、鍼灸の耳つぼ治療が採用されたとのことです。痛みを短時間で軽減し、動ける状態にまで回復させることに、有効であると証明され、その手軽さも注目された点です。
実際に臨床的に観察すると、耳つぼ鍼は直接脳に働き掛ける効果が高く、痛みは軽減しますが、痛めていた筋肉が、必ずしも弛んだり、柔軟になっていることは稀なので、アフターケアーを要すると思われます。
ダイエットにも耳ツボが紹介されていましたが、効果が継続する人と余り効果が出ない人があるため、童心舎では骨盤を締める手技を同時に施し、ダイエット効果を高めています。体にとって秋口から冬が、ダイエットには一番向いている季節なので、興味のある方はご相談ください。
今回の放映では、耳ツボ治療の可能性が大きく取りざたされ、注目を集める結果となり、私自身も今後、治験と研鑽を深めて、耳ツボの可能性を広げる技術を開拓していく所存です。