変形性股関節症への運動処方

「変形性股関節症」は女性に多い疾患です。

また激しい運動選手も股関節を痛めがちで、放っておくと選手生命にも影響を及ぼします。

 

近年「人口股関節手術」では質も技術も向上し、術後10年以上は持つと云われていますが、手術に不安があり受けたくない、どうしても抵抗があるという方に、次の運動を進めています。

 

1)膝かかえ運動:30回

  寝た姿勢で両膝を抱えて、リズム良く膝を胸に引き寄せる 

2)正座うしろ寝転び:5分間

  正座して両膝を開かないようにして、後ろに寝転ぶ 

3)スクワット運動:30回以上

  両足を肩幅に開き、身体の軸を垂直に保ちながら、お尻を後に出す

  つもりで、ゆっくりハーフスクワット 

4)貧乏ゆすり:常時 縦の動きと横の動き

  食事時や仕事中でも、時間があれば意識的に貧乏ゆすり

5)膝を片方ずつ抱えて回転運動:左右5回

  悪い方の足は特に片足ずつ膝をかかえて、右回し左回しに足の付け根を  大きく回転させる

6)左右の脚の長さの長短があれば、日常動作の癖の改善

  例:ズボンや靴はいつも右足から履く、脱ぐを左足からにする

    膝を開いて動作しない・あぐらをかかない等

7)股関節周辺の細かい筋肉強化訓練

  バランスボール・プレート等を使用して

 

根気良く毎日運動し、効果を上げていくものですので、焦らず怠けず楽しく気持ち良く、身体を動かしていきましょう。

 

なお股関節は「頭からの刺激」を受ける場所なので、意識の中に入れてしまった不安・イライラ・憤り・感情的なものを改善していくと、症状も変化していくことを忘れずに……。

自分が「ふっ」とした時、どんな情動を抱えているのかを、まず自己分析して見ましょう。