『歩く』という稽古

クーラーの元で一日中、仕事をしなければならない方の多くは、気候に順じて、自由に汗を搔ける身体になっていないものです。

毎日、外気に触れながら三十分以上「歩く」ことは、夏の身体に近づける早道です。

 

その「歩き方」にも工夫があり、如何にからだを活性化させるかを試行錯誤してみましょう!

 ・歩く時間を何分と定めて歩く 

 ・歩く距離を何キロと定めて歩く

腕を大きく振ることや、姿勢を正すなどは一般的なところですが、細かいところに視点を置くと、単純な「歩き」とは違ってきます。

なによりも、歩く時間や距離という考えを捨てて、からだの「声」を聞きながら、どう動きたいのか?を感じてみて下さい。

 

「動作」編

首を弛める

頭をカラッポにして、顎の力を抜く

肩を下げて、からだの軸を真っ直ぐに立てる

全身の余分な緊張・力みを脱力する

重心が下半身に落ちている

肩・股関節・足首をやわらかく使う

目標を定めて、臍を前に出すつもりで歩く

腰が前に向かって反れ、尻がうしろに出る

上半身、頭の重みが仙骨に載る

ホッテントットのような姿勢で歩く

縮んだ腰の骨五つを上に伸ばす

腰の位置を上下せず、一定にして歩く

足の親指を意識し、地面を蹴る

足の指で地面を掴むようにして歩く

足の裏全体で氷の上を滑るように歩く

時々、歩幅をいつもの二倍にして大股で歩く(骨盤が動く)

後ろ向きで歩く

 

「呼吸」編

頭のてっぺんからから吸い、踵から吐く

背骨首の付け根から吸い、尻尾(尾骨)から吐く

背骨で全体で吸い込み、吐き出す

左右の鎖骨のくぼみから吸い込み、吐き出す

肩甲骨の羽の間から呼吸をしてみる

背骨の骨、上からひとつずつ吸いながら下げる

仙骨あたりから吸いこみ下腹に溜める

足の裏から吸い、下腹に溜め、足裏から吐く

 

色々試して、からだの内部が意識できるようになると「歩き」も楽しくなりますよ!