花嫁が和式の結婚式を挙げる際に、白無垢の着物と一緒に、頭を覆うように被るものを「角隠し」といいます。
昔から角とは、怒りや嫉妬の象徴とされ、能楽などでは女性が恨みから、角を生やし、鬼に化けるというような物語があります。
角隠しの由来は、花嫁さんが鬼にならぬようにという願いが隠されているように思えます。
肩こりと腰痛・体調不良でお悩みの女性(40代)が来院しました。
頭に触れると、頭蓋骨の左側に見事な角が生えていました。ご本人は気付いておりませんでしたが、これは激しい情動や、怒りなどを抑え続けてきた状態を意味します。
「ずっと、我慢してきたんですね………。」
彼女は複雑な家庭環境から、自分の感情を無理に抑え、苛立ち、こころが穏やかなことがなかったと振り返ります。
抱いた感情が、素直に流れるような、こころの使い方を見出すことは、日常生活を送る上で、とても大切な事です。
無理な頑張りや怒り、わだかまりなど、こころの向かう方向性を、少しづつ楽な方へ切り替え、修正していきましょう!