腰痛と膝痛でお悩みの男性(40代)が来院しました。
職場で強いストレスを抱えていて、近頃あまり、睡眠が取れていないとの事でした。
施術中、眠りについてしまいましたが、呼吸を読んでいると一分間弱、息が止まり、突然大きな呼吸が始まります。
確認すると、就寝時には呼吸器を付け、薬も併用しながら「無呼吸症候群」の治療をされていました。
酒もタバコもやらず、体格や体重も平均的、真面目で几帳面な方です。
呼吸が無意識に止まり、大きな深い呼吸が始まるという現象は、日常生活の中で、からだを縛るような緊張感を抱え続け、胸骨が狭ばまり、浅い呼吸しか出来なくなっている状態です。
深い穏やかな呼吸が出来ず、からだが固まり、心身両面で窮屈になった状態が続いているのでしょう。
からだが深い呼吸を欲しているため、一時呼吸を止め、苦しくなった状態から、自動的に深い呼吸を導く「働き」とも云えます。
呼吸が一時止まる現象を、先入観で「病気」であると考えずに、からだが欲している作用であると捉えると、気持ちも楽になります。
ご自分の進むべき方向性や、感情の良い用い方、これまでの行動における修正改善点などが見えてきます。
根本治療は、そこから始まります……。