股関節の大切さ

「股関節」に痛みを抱える人は、女性が多いとされています。

女性は骨盤内に子宮と卵巣を持ち、生理があり、ホルモンのバランス状態によって、男性よりも骨盤の動きが起こり、繊細に変化しています。

 

股関節はこの骨盤の動きに大きく影響を受けるため、「からだ全体」の問題に繋がっていきます。痛みを起こす原因として、上半身の捻じれや重心の偏り・内臓疾患や発育不全・そして心理的影響が挙げられます。

 

来院する患者さんの中で、心の影響を受け、骨盤が異常に引き締まってしまった方や、逆に広がってしまった方に出会うことがあります。急に食欲が湧き、無意識に食べ過ぎていたり、反対に食欲が低下し、全く食べることが出来なくなる方もいます。

感情が強く動いた場合には、左の腸骨に動きが見られ、精神的なショックを受けた場合などは、右の腸骨が変動します。それを「股関節の痛み」として感じているケースもあります。

 

またステロイドなど強い薬を長期間使用して、病気を治療した経験のある方は、股関節に何らかの影響が現れるとも云います。

 

股関節は日常動作や歩行時の要であり、多くの筋肉が集合する繊細なところですから、痛みを感じた際は放置せず、早めの処置や対策を心掛けてください。